|
昭和23年塚田‐升田五番勝負第四局がそのまま定跡になっている。 まずは41手目の局面。もしここで先手が35歩同歩45銀の仕掛けをすると、 同銀同桂88角成同銀44歩33歩同桂同桂成同金55桂54金(62金と逃げるのは71銀)63桂成と進む。 先手成功のようだが63桂成に55桂の反撃がある。これにかまわず73成桂と取り合うのは、 47桂成82成桂と進み、後手に31角や58銀がある。 なので55桂に金を逃げると、37金には65桂が調子が良いし、 48金には39銀、56金には36歩と飛車を攻めても面白そうだ。 なので先手は35歩を見送り58玉と上がった。後手も52玉と上がり先手に仕掛けを強要する。 ここで平凡に22角成り同銀88銀は先後が入れ替わり損である。 よって45歩と位をとった。後に46角などを見た手だと思われる。 後手も65歩と合わせたのが問題の局面。 ここで先手が攻めようと22角成同銀88銀33銀77銀64角で次の44歩がひどい。 というわけで先に角交換した方が悪くなる。 本譜は先手が26飛と浮いて手を渡したが…。後手はそれを見て88角成と角交換する。 以下、88同銀22銀77銀33銀となり、これだと先手が一手早い形なのでよさそうだが、 33銀66歩44歩65歩45歩の時、先手は次に66銀〜46歩〜46金と出て55の地点に駒を足したいのだが、 26飛と上がっているので66銀の時44角と飛銀取りに打たれてしまう。 先手は28飛と引くしかないのだが、後手が一手損して角交換したのに先手は26飛、28飛と二手損したことになる。 ここで先後が入れ替わってしまったのである。 先手が手を渡すなら、24歩同歩同飛23歩28飛と手損するくらいだが、後手も86歩同歩87歩82飛としてくる。 千日手は先後入れ替えなので後手が良いことになる。 後手必勝といわれているので今は誰も指さない。(先手は他の仕掛けをする) 将棋の手番という本質(?)に触れているので知っておいていたほうが良いかもしれない。 |